日本でレンタカーを借りるというのは、単に移動手段を選ぶことではありません。韓国ではなかなか見られない黄色いナンバープレートの軽自動車、軽量ロードスター、水平対向AWD、JDMスポーツカーが、実際の旅の動線のなかに入ってくるからです。同じ海岸道路でも、どの車に乗るかによって記憶が変わります。狭い路地を楽に抜けたいのか、北海道の雪道を頼もしく走りたいのか、それとも一日くらいはドリームカーのハンドルを握りたいのか。その基準で、日本で一度は借りてみる価値のあるユニークなレンタカーを10台選んでみました。
まず確認すること — 韓国の免許だけでは運転できません
日本で短期旅行者が運転するには、ふつう韓国の運転免許証、パスポート、ジュネーブ条約方式の国際運転免許証(冊子型)を一緒に用意する必要があります。英文運転免許証と国際運転免許証は別の書類です。国際運転免許証は出国前に発給を受けておく必要があり、日本国内で運転できる期間も入国日を基準に制限があるので、日程が長い場合は必ず公式の案内を確認してください。
スズキ ジムニー
軽自動車の大きさに収めた本物の四輪駆動

ジムニーは小さいからかわいい車ではなく、小さいからこそいっそう際立つオフローダーです。軽自動車規格のJB64は660ccのエンジンを使いますが、はしご型フレームとパートタイム4WDを備えた構造はかなり本格的です。車体が四角く視界が高いので、宮古島の伊良部大橋、北海道の田舎道、沖縄の海岸道路のように風景が広く開ける場所と特によく合います。
ただし、ジムニーを借りたからといって、すぐに山道を思いきり走っていいわけではありません。一般的なレンタカーの約款は、未舗装路やオフロード走行を制限している場合が多いのです。土の道まで念頭に置くなら、オフロード走行可能かどうかを明示している専門店を探す必要があります。もう少し広くゆとりのある車がほしければ、1.5Lのジムニー シエラもいい選択です。
スバル 水平対向(ボクサー)
フォレスター · アウトバック · レヴォーグ — 天気が荒れるほど記憶に残る車

スバルを日本で借りて乗る楽しみは、数字より感覚にあります。左右に寝かせた水平対向エンジンと左右対称AWDが生み出す、低く安定した動き。旅行者が実際に出会いやすい車は、WRXのようなスポーツモデルより、フォレスター、アウトバック、レヴォーグ、クロストレックのようなSUVやワゴンです。まさにこの点が、むしろ旅にはよく合います。
雨が降ったり雪が積もったりすると、スバルの長所がいっそうはっきりします。北海道のように道が長く天候の変数が大きい地域では、フォレスターやアウトバックのゆとりある車高、安定したAWD、雪道アシストモードが頼もしく感じられます。レヴォーグとレイバックはより乗用車らしい感覚なので、舗装路の長距離にはいいのですが、深い雪まで考えるならSUV系統のほうが安心です。

レビューでよく出てくるポイント
フォレスターやアウトバックを北海道で借りた人のレビューは、おおむね似ています。「速い」より「不安にならない」という言葉が先に出てきます。豪雨、シャーベット状に溶けた雪、長い峠道で車が落ち着いて踏ん張り、家族が後部座席であまり緊張しない、という点が繰り返し言及されます。
もちろん四輪駆動は万能ではありません。スタッドレスタイヤ、速度の調節、車間距離の確保が先です。スバルは、その基本のうえに安心感を少し足してくれる選択だと見るほうがいいでしょう。
日産 GT-R · スカイライン GT-R
一度は握ってみたかったハンドル

GT-Rは、日本のレンタカーのリストでもっとも露骨なドリームカーです。R35は3.8L V6ツインターボと四輪駆動を組み合わせた、日産の象徴のような車です。サーキットの記録や最高出力まで知らなくても、低く構えた車体と分厚いトルクだけで「今日は普通のレンタルではない」という感覚を与えてくれます。

R34スカイラインGT-Rは、さらに特別です。RB26直列6気筒ツインターボ、映画やゲームが作り上げた象徴性、そして今では日本でも簡単には見られない希少性まで重なっています。東京や箱根のスポーツカー専門レンタカーでR32・R34・R35を扱うところもありますが、在庫と条件は随時変わります。
トヨタ GRヤリス · GR86
モータースポーツの感覚を道路で味わう車

GRヤリスは、普通のヤリスを少し飾った車ではありません。ラリーの規定を意識して生まれた3ドアハッチバックで、1.6L 3気筒ターボと四輪駆動を小さな車体にしっかりとまとめ上げています。狭い山道で車が軽く向きを変える感覚が、この車の核心です。

GR86は、少し違う方向の楽しさを与えてくれます。2.4Lボクサーエンジンを前に積んで後輪を駆動するFRクーペ。出力競争より、バランスと姿勢制御が魅力です。箱根や伊豆のようにコーナーが続く道では、速度を大きく出さなくても、車がどう動くかを指先で読む味わいがあります。
マツダ ロードスター(MX-5)
屋根を開けて走る人馬一体

マツダ ロードスターは、速い車というより、走る楽しさを教えてくれる車です。重量が軽く、車体が小さく、屋根が開きます。だから海岸道路を走るとき、風とエンジン音、タイヤが道路を読む感覚が一度に入ってきます。マツダの言う人馬一体という表現は、伊達ではありません。
レンタルへのアクセスもいいほうです。スポーツカー専門レンタカーや一部の地域レンタカーで比較的よく見かけ、伊豆半島、阿蘇、北海道の国立公園周辺のように空が広い道と特によく合います。ただ、トランクが小さく2人乗りなので、旅行全体のメインカーというより、一日のドライブコースに向いています。
ホンダ S660 · ダイハツ コペン
日本にしかないジャンル、軽オープンスポーツカー

S660とコペンは、日本のレンタカー旅行でもっとも「現地的なスポーツカー」に近いです。660ccの軽自動車規格のなかに、オープントップと低い車体、小さなエンジンを詰め込んだ車たちですから。S660はミッドシップ構造なので、ドライバーが車の中心に座っている感覚が強く、コペンは電動ハードトップとかわいらしいデザインで、性格が少し明るめです。
どちらも数字で説得する車ではありません。代わりに、狭い日本の道、低い速度、短いコーナーで、大きな車では味わえない密度を与えてくれます。韓国では体験しにくいジャンルだという点だけでも、借りてみる理由は十分です。
ホンダ S2000 · NSX
JDMキッズのドリームガレージ

S2000は、ホンダがもっともホンダらしく作った車のひとつです。高回転の自然吸気エンジン、短い変速感覚、フロントエンジン後輪駆動ロードスターの正直な動き。ターボの力で押し切る車ではなく、回転数を上げるほどに次第に生き生きしてくる性格が魅力です。

初代NSXは、また別の趣の伝説です。アルミの車体、ミッドシップエンジン、そして「毎日乗れるスーパーカー」という発想。フェラーリを狙いながらも扱いやすく作ろうとしたホンダの姿勢は、今見ても新鮮です。こうした車は専門店でも保有台数と整備スケジュールの影響を大きく受けるので、旅の中心の日程として組むより、可能な日付に合わせてコースを組むほうが現実的です。
ミニバン · 軽キャンピングカー
走って、食べて、そのまま休む車中泊の旅
日本には、車の中で寝る車中泊の文化がかなり深く根づいています。だからキャンピングカーのレンタルの選択肢も多彩です。負担の少ない軽キャンピングカー、ミニバンを改造したバンコン、トラックの上に生活空間を載せたキャブコンまで、旅の人数と動線に合わせて選べます。
キャンピングカーの長所は、宿を移す回数を減らせること、そして旅のリズムを自分で決められることです。北海道のように移動距離が長く自然の風景が広い地域で、特に魅力的です。ただし、車中泊は「どこで寝てもいい」という意味ではありません。RVパーク、オートキャンプ場、車中泊可能な道の駅のような拠点をあらかじめ決めておくほうが安全です。
トヨタ アルファード · ヴェルファイア
ミニバンの王、動くラウンジ

旅では、運転の楽しさより同乗者の快適さのほうが大切なときがあります。そのとき、アルファードとヴェルファイアが答えになります。広い2列目、静かな車内、しなやかな乗り心地のおかげで、空港から宿へ、温泉街から次の都市へ移動する時間が、あまり疲れなくなります。日本で送迎や接待の車によく使われる理由も、ここにあります。
家族旅行、両親を連れた日程、荷物の多いゴルフ・スキー旅行には、スポーツカーよりこうしたミニバンのほうがずっといい選択になりえます。ドライバーは大きな車体と狭い駐車場に気を使う必要がありますが、後部座席の満足度は確かです。
日本の軽自動車(N-BOX · ハスラー)
もっとも日本らしい日常、黄色いナンバープレート

派手な車だけが特別なわけではありません。日本でもっとも日本らしいレンタル体験は、むしろ黄色いナンバープレートの軽自動車かもしれません。660cc規格、小さな車体、高い室内、低い維持費。日本の道路環境に合わせて進化した生活型の自動車なので、狭い路地や小さな駐車場で長所がすぐに表れます。

N-BOXは、軽自動車とは信じがたいほど室内が高く広いです。ハスラーは小さなSUVのような印象で、軽いアウトドアの旅とよく合います。移動距離が長くなく、人数が2〜3人くらいなら、もっとも合理的な選択になりえます。日本の「普通の車」に乗ってみること自体が、旅のひとつの場面になります。
レンタル前に必ず知っておくこと
① 運転資格 · 書類
- 基本の3点を用意してください: 国際運転免許証(冊子型)+ 韓国の運転免許証 + パスポート。現場で3つのうちひとつでも欠けると、貸出を断られることがあります。
- 日本はジュネーブ条約方式の国際運転免許証を基準とします。 英文運転免許証は国際運転免許証の代わりにはなりません。
- 有効期間を混同しないでください。 国際運転免許証そのものの有効期間と、日本入国後に運転できる期間は別々に確認する必要があります。長期滞在者は条件が変わることがあります。
② 道路 · 運転の習慣
- 左側通行 · 右ハンドル: 最初は「センターラインは自分の右側」と何度も確認してください。曲がったあとの車線復帰でミスがよく起きます。
- 一時停止の標識は完全停止です。 「止まれ」の標識や点滅する赤信号では、タイヤをしっかり止めてから周囲を確認してください。
- 歩行者優先、全座席のシートベルトが基本です。 子どもの同乗時は、チャイルドシートの条件も前もって確認するのがよいです。
③ 保険 · 予約
- 免責補償(CDW)とNOCを確認してください。 事故が起きると、修理費だけでなく営業損失の補償的な費用(NOC)が付くことがあります。補償の範囲と自己負担額をまず読んでおきましょう。
- スポーツカーは条件がよりきびしいです。 年齢、免許歴、保証金、走行距離の制限、返却前の点検基準が、一般のレンタルより厳しい場合が多いです。
- 人気の車種は早く締め切られます。 ジムニー、ロードスター、GT-R、キャンピングカーのように目的のはっきりした車は、日程が決まり次第すぐに検索しておくほうがいいです。
いいレンタカーは旅を楽にしてくれますが、ときには旅の表情そのものを変えます。ジムニーに乗れば道端の土のにおいが近づき、ロードスターに乗れば風の音が日程表より鮮明になり、軽自動車に乗れば日本の日常が少し近くなります。今回の旅でどの道を走るかを決めたなら、その道に似合う一台を選んでみてください。
写真出典:Wikimedia Commons。Suzuki Jimny · Honda S660 · Honda NSX · Toyota Alphard · Honda N-BOX · Suzuki Hustler ⓒ TTTNIS · 先従隗始 (CC0) / Subaru Forester ⓒ Dinkun Chen、Subaru Outback ⓒ Alexander Migl、Nissan GT-R ⓒ Dinkun Chen、Skyline GT-R R34 ⓒ Calreyn88、Toyota GR Yaris ⓒ Alexander Migl、Mazda MX-5 ⓒ Benlisquare、Honda S2000 ⓒ Mohammed Hamad (CC BY-SA 4.0) / Toyota GR86 ⓒ Charles (CC BY 2.0) / キャンピングカー (Public domain)。価格・貸出条件は業者や時期によって変わることがあるので、予約時に再度確認してください。
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